1.新型コロナの影響で1年延期
善光寺ご開帳は、7年に1度しか開催されません。本来なら、令和3年に開催される予定でしたが、新型コロナウィルスという世界的なパンデミックの影響を受け、延期を余儀なくされました。
1年の延期を経て、令和4年にはご開帳のイベントを開催することになりました。しかし、コロナウィルスは完全に収束しているわけではありません。そのため、開催期間中には回向柱を光触媒コーティングしたり、境内や室内には複数個所にアルコール消毒ができるステーションを設置するなど、感染拡大防止措置に力を入れています。
2.令和4年の開催期間はいつ?
善光寺ご開帳は、令和4年の4月初めから6月末まで3ヶ月間行われます。期間中は、一般客でも参拝して回向柱に触れることが可能となるため、多くの参拝客が予想されます。
さらに善光寺ご開帳期間中は、週末を中心にたくさんのイベントが開催されます。イベントがある週末には、参拝客が特に増え、境内は大混雑するとみられています。善光寺では、混雑予想カレンダーを紹介しており、どの曜日の何時ぐらいが混雑しそうかが分かりやすくまとめられています。
混雑を避けて参拝したい人は、週末は避けて平日を選ぶか、もしくは大きなイベントが開催されていない週末や、イベントが行われる時間帯を避けての参拝をおすすめします。
3.参拝するならイベントをチェック
善光寺ご開帳期間中には、9つの大きな行事が開催されます。全て事前に行事の内容や日時が決まっているため、行事に合わせて参拝することも可能です。
期間中最初に行われるのは、回向柱受入式です。これは3月27日の日曜日に行われました。善光寺に運搬された回向柱が実際の本堂の前に建立されるのは、4月1日に開催される回向柱建立式となり、一般客が回向柱に触れて参拝できるのは、この日以降となります。
回向柱が建立された翌日の4月2日には、前立本尊御遷座式が開催され、一光三尊阿弥陀如来を白装束に身を包んだ巫女たちが御宝庫から本堂へと運びます。前立本尊のお披露目は、この時が最初となり、善光寺ご開帳期間中ずっと続きます。
翌日の4月3日には、開闢大法要という大きな行事が行われます。これは天台宗と浄土宗とで別々のスケジュールで行われ、各宗派の住職が取り仕切ることになります。
その後は、定期的に大法要が開催されたり、子供の日となる5月5日には第100回の仏都花まつりも善光寺で開催されます。この花まつりは、お釈迦様の誕生を祝うとともに、子供達の健やかな成長を喜ぶにぎやかなお祭りです。花まつりの当日には、華やかな衣装に身を包んだ子供たちの踊りや演出を楽しむことができます。
さらに善光寺ご開帳期間中には、善行寺のある長野市において無形民俗文化財に指定されている大獅子が境内および松代町を練り歩く篠ノ井大獅子奉納なども開催されます。
この善光寺ご開帳は、6月30日に行われる前立本尊御還座式をもって終了となります。