行楽の季節になると縁結びのお寺にお参りしたり、パワースポットを巡ったりといった旅の特集がテレビ番組や雑誌などで紹介されます。長引く新型コロナウィルスの影響で外出を控えている方も多いとは思いますが、善光寺にお参りされたことはありますか?七年に一度と行われる善光寺ご開帳は本来ならば2021年に開催される予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で開催が2022年の今年に延期され、期間を1ヶ月延長し開催されます。
善光寺とは?
善光寺とは江戸時代より一生に一度は善光寺と人々が願う、誰もが1度はお参りしたいとされているお寺です。日本最古の仏像であるとされる一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)をご本尊としてお祀りしており、場所は長野県長野市元善町にあります。古くから「遠くとも 一度は参れ 善光寺」という言葉の通り、全国から多くの信仰者が年間を通じてお参りに訪れています。
善光寺は1400年前に創建されたと言われており、その後幾度かの大火に見舞われましたが、その都度全国にいる善光寺の信徒から支援を受け再建されています。現在の善光寺本堂は江戸時代中期に再建された、東日本最大級の木造建築です。大きな間口と広い奥行きが特徴の本堂は国宝にも指定されています。高さ約29m間口約24m奥行約54mという大きさで、煩悩の数である108本の柱から建てられている本堂の内部は外陣(げじん)、内陣(ないじん)、内々陣(ないないじん)と3つに分けられており、御本尊である一光三尊阿弥陀如来は一番奥の瑠璃段に祀られています。
善光寺はどうしてそんなに人気があるの?
善光寺は無宗派である、ということが最大の特徴であると言えるでしょう。宗派によっては、女人禁制であったり、さまざまな制約があったりするお寺もあるのですが、善光寺は宗派を問わず、老若男女、誰でもお参りできるという点から昔からとても人気がありました。特に信仰心のない女性にでも阿弥陀如来様はお慈悲をかけてくださると信じられており、善光寺は多くの女性たちにとって古くから信仰の対象となっているのです。
善光寺にお参りすることで、阿弥陀如来様とのご縁が繋がり、極楽浄土が叶えられると言われています。いつお参りしてももちろんご利益があるでしょうが、せっかく行くのであれば、善光寺ご開帳が行われる今年にお参りをするのをお勧めします。蜜を避けるために善光寺ご開帳の期間は予定よりも1ヶ月間延長されることになっていますので、余裕を持ってスケジュールを立てることができます。また新型コロナウィルスの感染予防対策については、善光寺の公式ウェブサイトに詳しく記されておりますので、予定を立てる際にはぜひ一度確認してみてください。混雑状況なども随時発表される予定です。お参りの際には新型コロナウィルス感染予防をしっかりと行い、南無阿弥陀仏とお念仏を唱えてください。良いご縁と素晴らしい思い出だけをお持ち帰りくださいね。