七年に1度の善光寺ご開帳が行われる今年は善光寺にお参りしたいと考えている方も多いでしょう。お参りといえば、日帰りでさっと済ませるようなイメージを持たれている方も多いかもしれませんが善光寺周辺には39の宿坊があり、前日から宿坊に宿泊し、朝の法要お朝事に参加することができます。それぞれの宿坊にも仏様が祭られ、住職がおられます。
宿坊・徳寿院の住職はマラソンランナー?
北西エリアに位置する阿闍梨池通りの徳寿院は130年前に再建された宿坊です。清水雄介住職は僧侶としてだけでなく、マラソンランナーとして年5回ほどレースに参加しているというアクティブな一面もお持ちのお坊さんです。優しい語り口が特徴で、善光寺の案内をボランティアで行うこともあります。
徳寿院は入り口の門の上に瓦でできた猫が乗っているのが特徴であり、猫好きにはたまらない門といえるでしょう。個室が6部屋、大広間1部屋の作りで、寒くなる11月下旬から3月下旬までは宿泊を受け付けていませんが、それ以外の期間は電話で宿泊予約を入れることができます。善光寺ご開帳の時期は気候も良いので、早めに予約できれば、宿坊に宿泊するのも良い思い出になるでしょう。
善光寺周辺の見所
善光寺は小高いところにあるので、すぐの裏山にはトレイルランニングのコースもあり、絶景がみられるスポットもあります。毎日ランニングを欠かさない方にとっては宿坊に泊まって、信州の絶景を眺めながらランニングができるというのは大きな魅力の1つではないでしょうか。近くの地附山(じづきやま)公園からは善光寺平を一望できます。善光寺平の先には志賀高原、菅平、北アルプス方面の山々を見ることができ、その山々を背景に街並みが広がっています。そして長野オリンピックの施設も点在しており、その風景までも楽しむことができます。
山を降りると県立美術館があり、そこからは遠目に善光寺をみることができます。境内にお参りするのとはまた違った趣のあるお姿を楽しむことができるでしょう。
善光寺境内のおすすめスポット 佛足跡
境内の中にあるお勧めスポットはお釈迦様のありがたい足裏を石に刻んだ佛足跡です。山門を入って西側にあります。ここでは世界を回って仏教を広めたお釈迦様の足形に触れ、自身の健脚を願うことができます。健脚でいることで、いろんなところを旅することができ、更なる景色をみることができるように願う思いが叶うとされています。旅行好き、マラソン好きの方にはたまらないスポットだと言えるでしょう。お参りの際には、ぜひしっかりとありがたい足裏を撫でてきてくださいね。
仁王門を入り山門までの間は仲見世通りと言われるお土産物屋やお食事処が並ぶ石畳の通りになりますが、その左右の道を少し入ると、趣のある宿坊が点在しています。お庭や御堂など宿坊ならではの趣のある雰囲気の通りが続き、散策するのにぴったりです。善光寺ご開帳に合わせてお参りされる際にはぜひ左右の宿坊が並ぶ通りも歩いてみてくださいね。