諏訪大社とは
諏訪大社は、長野県の諏訪湖周辺にある神社です。4つの境内地を持ち、全国様々な場所にある諏訪大社の総本社で、国内でも古い神社の一つとされています。歴史は古く、古事記や日本書紀にも記されています。
諏訪湖を挟んで、南側に上社の本宮と前宮、北側に下社の春宮と秋宮があります。諏訪大社は本殿という建物がない神社で、御神木は秋宮がイチイ(一位)の木、そして春宮が杉の木です。上社は御山を御神体としています。古くからある神社には神殿がなかったとされており、諏訪大社は古くからの姿をそのまま残している神社だと言えます。
諏訪明神は風や水の守護神で、五穀豊穣を祈る神です。そして、武勇の神としても知られ、今では生命や生活の源を守ってくれるとして、多くの人が参拝に訪れます。パワースポットとして、団体の観光客が訪れるようにもなっています。
諏訪大社の参拝の方法
諏訪大社には社が4つありますが、伊勢神宮のように参拝の順番が決められているわけではありません。特に回る順番は決まっていないので、回りやすい順番で回れば大丈夫です。4つの社に格の優劣はなく、4社で諏訪大社としていますので、どこでお参りしても御利益は同じです。上社と下社は場所が離れているので、スケジュールの関係で全部回れなくても大丈夫です。
せっかく諏訪大社に参拝に来たのだから全て回っておきたいという人は、車での移動がおすすめです。自家用車あるいはレンタカー、タクシーなどで回ると良いでしょう。バスや電車の公共交通機関もあるのですが、バスも電車も本数が少なく、1本乗り過ごしてしまうとかなり待つことになってしまいます。タクシーを利用する場合は、事前に予約しておくとスムーズです。参拝は24時間いつでも可能です。ただし、ご祈祷やお祓い、宝物殿などは時間が決まっていますので、注意しましょう。
御柱祭を見るなら
諏訪大社では、御柱祭という大きなお祭りが有名です。巨木を曳き、神社に奉納するのですが、上社と下社で行われます。上社では4月2日前後から、下社では4月8日前後から始まります。ただし、御柱祭は毎年行われるものではなく、7年ごとの寅と申の年に開催されます。大変勇壮なお祭りで、全国から多くの観光客がこれを目当てに諏訪を訪ねてきます。
御柱祭を見学に来たのであれば、できるだけ4社お参りして帰りたいものです。御朱印は4つの社それぞれにありますので、御朱印を収集している人は受けることをおすすめします。御柱祭の年には限定の御朱印があります。初穂料が各社500円となっており、大変人気のようです。
ゆっくり4社すべてをお参りしたいのであれば、宿泊して時間に余裕を持った方が安心です。諏訪大社がある長野県諏訪市、茅野市、諏訪郡周辺には宿泊施設も多くありますので、予算に合わせて選べます。御柱祭の季節はちょうど良い気候の頃ですから、ゆっくり長野観光をするのも良いのではないでしょうか。