御柱祭の楽しみ方

御柱祭について知っておこう

御柱祭は、長野県諏訪大社で開催される祭事です。諏訪大社のお宮は本宮と前宮(上社)、春宮と秋宮(下社)の4つで、諏訪大社の4つの宮に御柱を建てる神事になります。これらのお宮の四隅に、樹齢200年くらいの長さ17m以上のもみの木の柱を建てるのです。

御柱祭は1200年くらい前から行われていたとされ、宝殿を造り替えて御柱を建てるというのが主な流れです。毎年開催されるものではなく、数え年で7年に1度となっています。御柱祭の年は、地域の氏子全てが関わることになります。地元の人たちは、御柱祭の年にはお金がかかること(結婚式や家を建てるなど)は控えて、御柱祭に全てをかけると言われるほどです。

2022年御柱祭スケジュール

2022年は御柱祭の開催年に当たり、スケジュールが決定しました。山出しが上社は4月2日~4日、下社は4月8日~10日です。里曳きは上社が5月3日~5日、下社が5月14日~16日です。宝殿遷座祭は、上社6月15日、下社5月13日となっています。

山出しでは、狭い路地を巨木が曲がる様子や傾斜を氏子が乗った御柱が下りる木落し、水温10度以下の川を渡る川越しなどの見所があります。しかしながら、2022年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から、やむを得ず内容を変更しながら行われるようです。御柱祭のホームページで詳しいことは告知していますので、確認すると良いでしょう。

御柱祭を楽しむには

いつも通りの御柱祭であれば、有料観覧席の販売が行われ、そのエリアでゆっくりと勇壮な神事を見学することができます。しかし、2022年の御柱祭は、有料観覧席の販売が中止となりました。山出しでは本来なら御柱を曳行するのですが、今回は車輌での運搬となりましたので、木落しや川越しが行われません。

そのため、今回は山出しの模様をライブ配信することが決定しました。このライブ配信は有料で、1日券1,000円(税込・手数料220円別途)で販売されます。配信日時は4月2日(上社山出し)7:00~15:00、4月8日・9日(下社山出し)7:00~18:00です(いずれも予定)。配信の内容や料金などについては変更になることがありますので、ホームページなどで確認しましょう。

過去に御柱祭を見学した人たちからは、地域の人たちが法被を着て、威勢の良いかけ声と共に木遣りを唄い、御柱を曳くさまに圧倒されたとか、上社の川越しや下社の急な坂を下る御柱が魅力的だったという声が寄せられています。今回は車輌での運搬となりましたが、それでも実物を見たいという人は、感染対策をしっかりしながら行ってください。車なら諏訪IC、電車なら上諏訪駅、飛行機なら信州まつもと空港が最寄りとなります。御柱祭を存分に楽しんだ後は、自然やグルメなど、見所たっぷりの信州、諏訪観光がおすすめです。ちょうど気候も良い頃ですから、観光も十分楽しめるでしょう。